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祭りを盛り上げるクラフトビール

日野町に祭りのためのクラフトビールメーカーがあるのをご存じでしょうか?その名も、HINO BREWING株式会社(ヒノブルーイング)。根っからの祭り好きが集まり、誕生しました!

フェスティバルビール

日野町に祭りのためのクラフトビールメーカーがあるのをご存じでしょうか?
その名も、HINO BREWING株式会社(ヒノブルーイング)。根っからの祭り好きが集まり、誕生しました!

商品名もユニークで、日野祭の御神輿を担ぐ掛け声の「ヤレヤレ!ドントヤレ!」から名付けた“ヤレヤレエール”“ドントヤレS-IPA”や曳山が各町内へ帰る時に奏でるお囃子「下り」から名付けた“クダリスタウト”などあります。

また、長浜観光協会と長浜浪漫麦酒とコラボレーションをして“長浜盆梅展”を盛り上げるために開発された“盆梅ツェン”等祭りやイベントにちなんだユニークなビールが並びます。

ヒノブルーイングと地域振興

ヒノブルーイングは、代表取締役 田中さん、ビール醸造担当 ショーンさん、企画営業 トムさんの3名で運営されています。

代表取締役である田中さんの実家は、代々続く“酢屋忠本店”という酒屋です。若いころから両親の姿を見て育ち、30歳には「帰ってきて家業を継ごう」と心に決めていたそうです。
田中さんは、大学で都市工学や建築などを専攻し、卒業後には、設計の会社、町家再生など多角経営する会社などいろいろなビジネスに関わる経験します。

そして30歳の節目に滋賀へ戻り、実家の酒屋と経営するコンビニを手伝う傍ら、
日野町伝統の祭り“日野祭”の若衆頭として祭りを盛り上げてきました。

伝統の祭りではありますが、人材不足や運営費等の金銭的問題、日野祭を続けていく上で不安材料ばかりでした。

また、お祭りに欠かせない酒といえば、日本酒やビールでしたが、日本酒は地元産があるのに、当時ビールについては、滋賀県産がほぼない状態でした。

ある時、トムさんが日野町へ引っ越ししてきた際に、田中さんとショーンさんで歓迎会を企画し、ショーンさんがビール醸造経験があるという話題からクラフトビールを作ろうと意気投合し、一気に会社を立ち上げました。

いざ、醸造所を作ろうとすると、5千万~6千万の多額の初期投資費用が発生することが分かります。

日野町にあるブルーメの丘のビール製造運営会社である株式会社北山ファームへ訪れた際、既に醸造を休止していることを知り、株式会社北山ファームとしても休止中の醸造所を何とか活用したいと考えていたため、話がスムーズにまとまりました。
ビール醸造に必要な酒造免許は、ブルーメの丘の開業時に取得した発泡酒の免許をヒノブルーイング株式会社が継承しました。
2018年8月には、ブルーメの丘の地ビール工房前での試験販売に漕ぎ付けました。

ヒノブルーイングは、全国各地でその土地の特産物や奉納する米や麦などを使い、オリジナルビールを醸造します。
祭りを知らなかった方が祭りのために作ったクラフトビールと出会うことで、新しい祭りに出会うことができ、さらにその地域に来訪してもらうと、またクラフトビールが飲むことができるという来訪を促す仕組みもあります。

祭りというのは、人と人が集い、絆を深め、ふるさとの良さを再確認できる大切な行事です。
定番の日本酒や大手の銘柄ビールだけでなく、祭りに寄り添ったクラフトビールを通じて、祭りに興味をもってもらい、地元のみならず全国各地にある伝統の祭りを存続できる、そんな地域貢献に繋がる活動を続けています。

クラフトビールの魅力

1994年酒税法改正により年間最低醸造量が2000キロリットルから60キロリットルへと大幅に引き下げられ、全国各地で小規模な醸造所が誕生しました。
小規模醸造所だからできる自由度の高さ、個性の豊かさがクラフトビール人気の秘密です。
ビールと一言で言っても世界中には100種類以上存在し、原材料、発酵や熟成方法、色や香料などにより“IPA”、“ペールエール”、“ピルスナー”、“スタウト”、“ホワイトエール”、“フルーツビール”等様々です。

ヒノブルーイングのクラフトビールは、ガス充填していない酵母由来の炭酸発泡です。
口当たりはまろやかで、きめ細かい泡により、泡持ちが良いのが特徴です。

味や香り、さらにはクラフトビールのバックストーリーなど、様々な場面に合わせて選べることが最大の魅力です。

これから

ヒノブルーイングは、祭りとクラフトビールを通して地域を盛り上げ、収益の一部を様々な祭りの発展振興に繋がる活動費に寄付し、全国各地の祭りをはじめとする文化風土の保存・存続に向け活動されています。

飲めば飲むほど、祭りを知る機会に繋がり、もっと祭りが好きになる。そんな祭り好きによる祭りのためのクラフトビールを作り続けるヒノブルーイングのこれからにも期待大です。

醸造: 北山ファーム
企画販売: HINOBREWING.co


HINO BREWING株式会社 田中さんの取材を元に作成いたしました。