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湖(うみ)のスコーレからつながる豊かな体験

2021年12月23日長浜市に「発酵」をテーマにつくり手・売り手・買い手の皆さんが学べる場所として「商業文化施設 湖のスコーレ」が誕生しました。

はじまり

2021年12月23日長浜市に「発酵」をテーマにつくり手・売り手・買い手の皆さんが学べる場所として「商業文化施設 湖のスコーレ」が誕生しました。

2017年より始まった再開発事業で、生活を楽しむことのできる場づくりを目指した開発が計画され、若い世代が新たな生活文化をつくり活躍できるくらしの学び拠点をつくろうと目標を定めました。

プロデューサーとして、奈良県くるみの木の石村由起子さん、滋賀県出身のD&DEPARTMENT 相馬夕輝さんが加わり、その中でキーワードとして「発酵」が提案されました。

湖のスコーレは「発酵」をきっかけに、様々なクリエイターや人と人が繋がり、活動が広がるような施設を目指しています。

丁寧な暮らし

湖のスコーレの“スコーレ”とは、ギリシャ語で“学校”を意味します。

琵琶湖と共に育まれた暮らしの知恵を見つめ、古き良きを学び、新しいものと出会い、響き合うことで次の新しい暮らしに繋がる学びの場になります。

県内の地域資源を活用し、県内外の方が滋賀の発酵文化に触れ、見て、学ぶことができる施設です。
製造体験(チーズ、味噌等)ができ、その体験で作ったものと経験を各自が持ち帰り、日常生活に発酵の知恵と発酵食品を取り入れ、発酵文化が未来へと繋がっていくきっかけ作りをしています。

湖のスコーレは、<醸造室><チーズ製造室><喫茶室><発酵スタンド><ストア><体験教室><図書印刷室><ギャラリー>に分かれています。

醸造室

ハッピー太郎醸造所の池島幸太郎さんが店舗内糀室で手作りした完熟糀を使用し、味噌や甘酒等を製造しています。また、「その他の醸造酒製造免許」を取得し、どぶろく醸造も始まっています。

糀屋から始まったハッピー太郎醸造所だからこそ醸すことのできる、存分にお米を発酵させた完熟糀のどぶろくが生まれようとしています。

喫茶室・発酵スタンドでハッピー太郎醸造所の完熟糀を使ったメニューが食べられます。
ぜひチェックしてくださいね!

チーズ醸造室

滋賀県竜王町の古株牧場の古株つや子さんが監修を務め、喫茶スタッフ自ら製造に加わり、牧場から届く搾りたての生乳を使い、施設内で製造しています。
池島さんの味噌を使ったチーズや県産の苺を練りこんだフロマージュブラン、竹炭やよもぎのチーズ等もあります。

喫茶室で古株牧場の古株つや子さん監修のチーズを使ったメニューが食べられます。

喫茶室

店内で製造した発酵食品のチーズや味噌、甘酒等を中心に滋賀県内の食材をふんだんに使った身体が喜ぶメニューが並びます。

「伊吹山発酵カレー」は、ハッピー太郎醸造所の池島さんがイベント等で振る舞われていた発酵カレーを発展させました。
和出汁を効かせたチキンカレーをベースに鮒ずしの飯とオレンジを合わせた特製ディップや古株牧場の古株つや子さん監修の自家製よもぎチーズ等添えています。
また、米麹を使った「チーズケーキ」、彦根市のKimito coffeeのオリジナルブレンドコーヒー等あります。

施設の中央にあるので、止まり木のように店内散策の合間休憩に使え、日常使いしやすく、居心地が良い場所になるよう心がけています。

発酵スタンド

通りに面した場所にあり、発酵をテーマにしたテイクアウト、イートインメニューが並びます。
長浜旧市街の散策の食べ歩きや客席に座っての小休憩にオススメです。

東京の南風食堂 三原寛子さん監修による発酵食材を使用しています。
自家製発酵白菜が入った「発酵白菜の小肉饅」、冬季限定の「日野菜の小肉饅」、「滋賀県土山町の和紅茶」、「発酵生姜チャイ」、ハッピー太郎醸造所の甘酒にリンゴジュースをブレンドした「林檎甘酒」、湖のスコーレスタッフが考案した「酒粕汁」等があります。

ストア

生産者が感じられるような商品を石村由起子が代表を務める「くるみの木」が全国から集め、湖のスコーレのために開発した商品等も並びます。
ストアの一角では月毎の企画展が催され、展示販売も行われています。

店内音楽は、湖のスコーレに合わせた選曲をレゾナンスミュージック宮本宏さんが手がけ、奈良県のリスチュードの多面体スピーカーから店内に心地よく音楽が響き渡ります。

体験教室

チーズや味噌等の体験ワークショップや滋賀県の郷土料理や地域食材を学ぶ教室、「くるみの木」石村さん監修による全国の料理家達との料理教室等、食に関する様々な体験プログラムを開催予定です。
また、キッチン付き体験教室は、レンタルスペースとしても使用可能です。

図書印刷室

「ミッツファインブックストア(彦根市)」が選んだ書籍と湖のスコーレプロデューサー石村さんと相馬さんが全国より厳選した約3,000冊の古書が並びます。
また、期間限定のポップアップ書籍コーナーもあります。

当室内では、環境に配慮した米糠油のライスインクを使用するリソグラフ印刷機が設置してあり、印刷ワークショップ等も検討中です。

*リソグラフとは、1980年に登場した孔版印刷方式のデジタル機器です。マスターという紙に穴をあけて版を作り、その版を使って印刷を行うという方式です。シルクスクリーンも孔版印刷方式の1つです。

リソグラフ印刷は、江戸時代に生まれた木版画の浮世絵や千社札が起源とされ、現在は、海外のアーティストが版画のようなアート表現に価値を見出し、日本でも若手アーティストの間でじわじわと人気が出ています。

地域の子ども達や利用者が、創意工夫をし、何かを伝える体験ができる機会を提供していきます。

ギャラリー

滋賀県内外の様々な地域や福祉施設と連携し、共に発展し合える場として、アールブリュットと呼ばれる制作活動で注目されている「やまなみ工房」と協力し、アート作品の展示販売をしています。

学びの学校

湖のスコーレでは、製造スタッフが喫茶や販売スタッフも兼任することにより、お客様とスタッフとの会話がそのまま発酵への学びになるよう取り組まれています。

また施設内に醸造所があるので、子どものみならず大人達も製造の様子を直に見ることができ、体験教室に参加することによって、発酵食品が出来上がるまでの過程を知り、命を頂く感謝の気持ちや菌の働き等、暮らしの知恵を学ぶことができます。

まさに、買う人も売る人もつくる人も誰もが学べ、成長できる場所です。

これから

様々なアーティストが携わった商業文化施設がオープンし、クリエイターや生産者の方々も多数来店される中で、湖のスコーレが人々の集う拠点として使われることもあり、日常の中で何か始まろうとしています。
人々の暮らしに寄り添い、共に学べる湖のスコーレは、この地になくてはならない施設となるでしょう。

今後はオンラインショップもオープン予定です。
湖のスコレーレをぜひチェックしてくださいね!

湖のスコーレHP:https://www.umi-no-schole.jp/

湖のスコーレ 高本さんへの取材を元に作成いたしました。